これまで、仕事に就く際に、自分はどんな仕事をしたら良いのか、どんな仕事をやるのが自分にとって一番良いのか、合っているのか、また、いまやっている仕事は、本当に自分が続けるべきことなのか、、、
などということを考えたことが一度はあるんじゃないでしょうか。
子供の頃からやりたいことや夢があって、それを実現している人もいると思います。そういう人は、自分が何をするか迷わず突き進んできたのかもしれません。
でも、あんまり深く考えずに受かった会社に就職した、とか、なんとなく決めてしまった、という人もいると思います。
私もどちらかといえば、学校を卒業して働き出したときは、そのパターンです。そしてその後、自分がやる仕事とは?ということをいろいろ考えてきました。
そのなかで思うこともあったので、ここではそういった考えを紹介したいと思います。
最初から適職は難しい
もちろん、社会に出る前にいろいろ考えて、自分がやりたい仕事を決めてから世に出る人もたくさんいるでしょう。
でも私は恥ずかしながら、なんとなく就職してしまったタイプで、働き出してからもなんとなく続けていました。
なんとなく始めましたが、なんとなくずっと定年まで続けるつもりはなく、なんらかのタイミングで辞めようと思っていたのですが、じゃあ、次はどうしよう? というところでやっと、何をするか、どんな仕事をするのか、を真剣に考えるようになりました。
学生の頃にもっと真剣に考えておくことだったのかもしれません。
でも、まああとでそんなことを言っても仕方ないし、考えてても最初から一発で適職に巡り合えるとも限らないので(というか、そういう人のほうが少ないのでは?)、どこかのタイミングで自分に合った仕事ってなんだろう?ということを考える人は少なくないと思います。
適職を見つける旅の最初の岐路
何をするか?決めようとしたときに私がまず考えたのは、合っている仕事を見つけるのには、
A:やりたいこと、好きなことから見つける
B:できること、得意なことから見つける
このどっちからアプローチするのが良いのか、で迷いました。
こういう疑問に対する見解やアドバイスが書かれている本やネット記事なんかも探せばいっぱいあります。
でも、それらを見ると、A正解という答えも、Bだという答えも、両方あるんですよね。
Aが正解説では、
『やりたいことをやらないと継続しない。どんなことをやっていても困難に直面することは必ずある。そのときに、やりたいと思って始めたことじゃないと乗り越えられない。だから、やりたいことをやれ。やりたいことなら続けられる。そして続けていたら、カネはあとからついてくる。』
という考え方です。
一方、Bが正解説では、
『自分がやりたいことばかりやっていては、自己満足に陥って、ビジネスにつながらない可能性が高い。需要がなければただの趣味なので、まず自分が提供できるものは何か?自分が優っていることは何か?という観点で考えるべき。』
というもの。
どっちももっともらしいですね。実際、どっちのアプローチからでも成功者はいると思います。
どうしてもやらずにいられないことがあるなら、それをやれば良いと思いますし、得意なことなら、そのうち好きになるかもしれませんね。では、どっちが良いのでしょう?
結論:どっちも正解
私も、まだ人生の終わりを迎えたわけでもないので(たぶん)、どちらが正解、とは言えません。
が、なんとなく、どちらかが完全に正解、もう一方が正解、というのは誰も言い切れないと思います。
要するに、両方ともに該当する部分が正解、じゃないでしょうか? ただ、これでは答えになっていませんかね。
では、現時点でたどり着いた自分なりの解釈、というかイメージみたいなものを書いてみます。
まず、“やりたいこと”の円を描いてみます。そこに、やりたいことを思いつく限り書き出してみてください。そして、“得意なこと”も同じように書き出してみます。なんとなくのイメージで。
そして、その二つの円が重なることを探してみます。そこにあるものが、やりたいし得意なので、やったら成功しそうじゃないですか?
それがすぐ思いつけばそれに越したことはないのですが、重なる部分が見つからない場合。
そのときは、どちらかの円を広げてみましょう。
どちらかというと、“やりたいこと”のイメージを、もうちょっと広げてみるのが良いと思います。なぜなら、“得意なこと”を広げるのはすぐには難しいと思うので。
得意になるにはそれなりに学習や修練を経ないといけないですし、そうでもないことを無理やり得意だとしてしまうのはかなり危険な気がします。
なので、たとえば“やりたい”の定義を、“やっても良いこと”、“やってみたいこと” “いやじゃ無いこと”まで含めてみる。そうしたら、“得意なこと”ゾーンと重なる部分が出てくるんじゃないでしょうか。
もちろん、これが正解、という確信を得ているわけじゃありません。検証し終わるのは死ぬ直前になると思いますから。
それが必要とされることなのか? 役に立つことなのか?
そして、もう一つ重要なのが、と同時に考えることかもしれませんが、そのことがビジネスとして成立するか、という観点が必要ですよね。
誰かが欲しがるもの、必要とするもの、じゃないとどんなに自分が得意でやっていて楽しいことでも、ビジネスとして成立しません。誰かに求められるものを提供するから、その対価としておカネがもらえるわけです。
まあ、最近は何をやっても、何かしらの方法でおカネにすることが可能になっているように思います。
メシを食う場面を動画で流すだけ、ゲームで遊んでいるのを見せるだけ、とか、買ってみた、使ってみた、やってみた、そんなことを発信することでも収入を得られる時代です。
10年前なら考えられないですね。。。
なので、あんまり難しく考える必要はないのかもしれません。とにかくやりたいことがあったらやり続けるのが良いのかもしれません。
ダメなら別のことを考える、というのもアリしょうね。
ただ、仕事として続けられる条件として、どこかにそれを必要としている人が相当数存在いて、役に立つことでないといけない、というのは大前提として忘れてはいけないことだと思います。
そして、報酬を得ることばかりに重点を置き過ぎるのはさらに危険なことになる気がしますので、注意しないといけないと感じています。
でも、すみません。ここでそのことにまで触れると長くなるので、それは別の記事:「何をやったら良い? 仕事を構成する3つの要素」で紹介したいと思います。
まとめ
- 好きなことから、得意なことから、どちらからアプローチしても良い。
- 好きなことと得意なことが重なるゾーンを狙う
- 誰かが必要とすること、役にたつことじゃないと続けられない
- 報酬を得ることに重点を置くのは危険
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