『売れる』より『残る』を選ぶと、見えてきたこと

最近、「どうすれば売れるか?」という話をよく耳にします。

世の中には“売るためのノウハウ”が溢れていますね。

どうやって集客するのか、はたまた、どうやって集客せずに売れるのか、

SNSの運用術、キャッチコピーの書き方、集客のテンプレート……

売れるノウハウだけでなく、売れるノウハウを“売る人”の広告が溢れている。これって、なんだか変じゃないかと思ったんです。

私も当然、関連するさまざまなことを調べたり学んだりしました。そして、それなりに“売る努力”はしてきました。

集客についても頭を悩ませて、いろいろやってみました。

でも、正直なところ、私はあまりピンと来ません。

誰でも良いから、客(になりそうな人)をいっぱい集めれば良いのか?

売れたらそれで良いのか?

それを使って何かが“売れた”としても、本当に相手の心に届いたのか、

自分の信念と一致しているのか。

どこかにズレや違和感を感じてしまうのです。

そういった経験から、いま私は、『売れる』よりも、『残る』ことのほうが大事だと思っています。

目次

1. 『売れる』より『残る』とは

もちろん、ビジネスをする以上、自分の扱う商品やサービスが『売れる』必要はあります。なので、全く何も売らない、と言っているわけではありません。

ただ、『売れる』ことをゴールのように捉え、そこにフォーカスしすぎることに違和感を感じるのです。

つまり、

『売れる』とは、短期的に関心を集めること。

売れることを目標にするのは、短絡的で、ともすれば、売る側(売りたい側)の利己的な感覚にもなり得ます。

一方、『残る』とは、信頼や共感・共鳴が長く続くこと。

売ることは、ひとつの手段であり通過点。その先に大事なことがあって、売る側より、それを手にする(買う)側の立場・視点での感覚を主軸に置く感覚です。

売れたあとに、何が『残る』のか。相手の記憶や人生に何を『残せる』のか。

『売れたかどうか』より、『関係が続くかどうか』を見たい。そう思うのです。

2. なぜ『残る』ことを大事にするのか

私は、会社に勤め、営業マンをしていたこともありました。

また、いまの仕事でも、買ってくれる(依頼してくれる)人は必要なので、

『いかにして売るか』ということを一生懸命考えたことがあります。

そして、そのノウハウや手法を伝える書籍やネット記事、セミナー講師などに接触し、実践してきました。

その結果、売ろうとすればするほど、人から敬遠され、自分が発する言葉も、自分のものではないような、自分からどんどん離れていく感覚になりました。

また、売れても、そのあと感謝されず、逆に誤解を受けたり非難されたりしたこともあり、良好な関係を築けない、ということも。

そういう経験の中で、一般的に“良し”とされている『売れる』方法というのは、何か違うのでは?と感じ、

大事なのは『売れる』ことじゃない。本当に大事なことは、ほかにある。

そこに気づきました。

3. 過去の事例

以前、集客を学ぼうと思い、ある高額な集客講座を受講したことがあります。

その中の1回、講師が「セミナーから個別相談、そこから契約へ」という定番の流れを解説していました。

印象的だったのは、こんな言葉です。

「セミナーでは情報を与えすぎてはいけない。“じゃあ自分でやってみます”と言わせてはいけない。必ず個別相談→契約に持ち込むように!」

これに私は、強烈な違和感を覚えました。

学びに来た人が、セミナーで得た情報で「やってみよう」と前向きになったなら、それは素晴らしいことのはず。

もちろん、多くの人は途中でつまずくかもしれません。けれど、それでもうまくいく人が1人でもいるなら、無理に“契約”に誘導するのは違う。

相手のためではなく、自分の利益のために動く姿勢に、私は嫌悪感を抱きました。

だから私は、まず「ぜひ、やってみたらいいですよ」と伝えます。

そして、もしそれでうまくいかなかったら、あらためて声をかけてくれればいい。

そのときには、きっと迷いなく頼ってもらえるはずだから。

4. まとめ

以上のように、私は、『売れる』ことよりも、その先にある『残る』ことを大事にしたいと考えていて、そうあるべく行動しているつもりです。

大事にしたいのは、目立つことでも、たくさんの人に認知されることでもありません。

たとえ数は少なくても、深く、信頼してくれる人が現れること。

そして、時間が経っても『この人に頼りたい』と思ってもらえること。

同じ想いの人、共感してくれる人がいたら嬉しいです。

そういう人たちのために、何かを『残す』ことができれば、と思います。

それが、私が“売る”のではなく、“残す”という言葉を選ぶ理由です。

そして、ここで書き残すこともまた、『売れる』ための場所ではなく、『残る』言葉を育てる場にしていきたいと思います。

読みに来てくれた誰かが、少し立ち止まって深呼吸できるような。そんな場になればと思っています。

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