目標や計画は本当に必要か?

 事業をやっていて、売上げ目標、特に目標額などの数字を考えるのが苦手、という人は少なくないのではないでしょうか。

今までわりと直感というか、いきあたりばったりでなんとかやってきていて、どうにかなるんじゃないかと思う気持ちがありつつ、いつまでもそれじゃだめなんじゃ?と不安になることもあるでしょう。


 ここでは、目標設定とか、計画ってホントに必要なのか?なぜ、必要なのか?について紹介したいと思います。

目次

目標は、目的地に到達するための道標(みちしるべ)のようなもの

 まず、いまの事業を始めようと思ったとき、決めたときのことを思い出してみてください。

 そもそも事業を始めようと思ったとき、これを事業にしようと思ったときには、何か目的があったから思い立ったんじゃないですか?

きっかけ、理由、と言っても良いかもしれません。 

例えば、『自分の好きなこと、得意なことで稼ぎたい』『時間に縛られない働き方をしたい』『世の中や誰かの役に立つことをしたい』など。

もちろん、目的や理由は一つじゃなくて、それらを複合的に成り立たせることを「事業」として始めることもあると思います。


 とにかく、事業として何かを始めようとしたときに、『こうなりないから』『これを手に入れたいから』ということがあったと思います。

それが「目的」で、事業はそこに向かって進める活動、と言えるんじゃないでしょうか?

 でも、何かを始めていきなりすぐに目的を達成できるものではないですよね?もし、すぐ目的を達成できるのであれば深く考えることもなかったでしょう。

でも普通は、少しずつ行動して、ある程度の時間を経て到達できるものだと思います。そして、到達できるかどうかも確証はありませんね。

そのように目的地を目指して進む活動の中で、“目標”というのは、目的(ゴール)にたどり着くための道標やナビのようなものだと考えればイメージしやすいと思います。


 たとえば、車で初めて訪れる場所(ホテルでも遊園地でも誰かの家でも良いです)に行こうとしているとします。

そのときに地図もナビもなく自分の感覚だけで進んだとして、スムーズに目的地にたどり着ける可能性は低いでしょう。

そこにカーナビがあれば、どの道をどの方向に進めば、いつごろ目的地に到着できるか、がわかり、安心して進めますね。


 事業活動も同じことです。目的があって始めた事業であっても、日々の活動・行動がそこに向かっているものでなければ、いつまでも到達できません。

目的を達成するために、どっちに向かって、いつ、どのように進むか、を把握しておくことが必要です。

目標の種類

 では、どういうことを目標にするのが良いでしょうか?

目標は、目的を達成するための道標的なものだと言いました。だとすると、ひとつの目的までに複数の目標があるはずです。

例えるなら、カーナビで目的地を設定して進むと、要所要所で『〇〇m先、信号を右折です』などの指示があり、そのポイントを過ぎると、次の指示が出るようなものです。


 事業でも、目的に到達するまでにいくつもの目標があって、それを順にクリアした先にゴールがある、というイメージです。

ただ、カーナビは目的地を入力すれば勝手に誘導してくれますが、事業ではそうはいかず、すべて自分で設定しないといけませんね。そこで、ここではそれらの目標にはどのようなものがあるか、どのような考え方で設定するとわかりやすいか、について紹介します。

① 時間的な区別
 目的を達成するまでには数年の期間をイメージしている場合がほとんどだと思います。その期間を区切って、短期、中期、長期の目標を考えるのが時間的な種類です。

実際にはその事業や会社、ゴールの規模などによって異なりますが、一般的に、短期は1年まで、長期は3〜5年、その間が中期、とイメージしておけば良いと思います。


それぞれの目標を考えるときには、ゴールから近い順、すなわち長期→中期→短期 の順番に考えて、現時点に近くなるほど具体的で精度が高い設定が必要です。

② 立場、組織による区別
 個人の目標なら自分のことだけを考えれば良いですが、会社や組織になると、ひとりひとりの目標だけでなく、チームや組織全体の目標も必要になります。

と、いうよりも、全体の目標があって、それを分担する各部門やチームの目標ができて、さらにそこに属するメンバーの目標が決まる、という、大きな目標からだんだん小さく分かれていくイメージです。

③ 内容による区別
 内容によって、大まかに下記3つの区別ができます。

《結果目標》
 目標、といってすぐに思いつくのはこれでしょう。事業なら『年間売上〇〇万円』『利益〇〇万円』など、ピンポイントで具体的な数値で表せます。

《状態目標》
 これは、設定した期限にこうありたい、こうなっていたい、という理想像を表したものです。例えば、『資格を取得している』『人事制度ができている』など。

《行動目標》
 これは、実際の行動について、いつ(いつまでに)、何を、どれくらい、行動するかを具体的に決めるものです。例えば、『資格取得の勉強を毎日○時間する』『SNSの投稿を週○回する』など。

 これら3つの目標は、単独で存在するものではなく、互いに深く関連していて、もちろんそれが目的につながっていないと意味がありませんね。


 考え方としては、まず《結果目標》があって、それを達成したときにどうなっているか、達成するためにはどんな状態になっていないといけないか、が《状態目標》で、その状態になるために毎日何をするか、が《行動目標》です。

それがしっかりできていれば、行動目標を達成すれば自然と状態目標も達成できていて、自動的に結果目標も達成している、という流れができます。


 そして、達成したら次の目標を目指して、、、を繰り返して目的(ゴール)に到達する、というイメージです。

目標設定の注意事項

 目標は、達成できないと意味がないので、まず設定するときにどんなことを目標にするか、が重要です。

どういうことに注意すれば良いか、については、『SMARTの法則』というのが昔から定番ですね。これは下の5つの項目に沿って目標を設定する、という指針です。

「S」Specific(具体的)
「M」Measurable(測定可能)
「A」Achievable(達成可能)
「R」Relevant(関連性のある)
「T」Time-bound(期限のある)

 これらの頭文字をとって、『SMARTの法則』です。
 これについては、いろいろなところで説明されているので、詳しいことはここでは割愛します。


 特に結果目標については、何を、いつまでに、どのように、何のために、やるのかがはっきりわかり、達成したかどうかもはっきり判定できるものである必要があります。

まとめ

  • “目標”とは、“目的(ゴール)”に到達するための道標のようなもの
  • 目標がないと目的を達成できる可能性が低い
  • 目標にはいくつか種類があり、それぞれ設定が必要
  • 目標は、何を、いつまでに、どのように、何のために、やるのかがはっきりわかり、達成したかどうかもはっきり判定できるもの

 以上、目標や計画の必要性について紹介しました。

実際に目標や計画の立て方については、別記事:『目標や計画はどうやって立てるのか?』で紹介しているので、ぜひそちらもご覧ください。

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