新しいこと(事業)を始めようとするとき、まずは『こんなことをしたらどうだろう?』と思いついたアイデアからスタートしますよね。
そして、アイデアを事業にするには、かなり高い壁、長い道のりを感じませんか?
自社・顧客・競合のリサーチ、分析や収益予測など、やらないといけないことがたくさんあり、時間と労力がかかるからでしょう。
そして、それが本当にうまく行くのか、そのイメージがつかめていないままやるから、不安を抱えながらの作業になります。
だから、なかなか進められず、イライラ、モヤモヤしてしまうこともあるんじゃあないでしょうか?
そして、モヤっとしたまま放置していたり。。。 ってなりますね。
そこで、その一歩手前に、
『まずはうまくいくかどうかの判断をする(=先にうまくいくイメージを作る)』
というイメージで、“要素整理” をおこなう、最初の1段目を置くことをお勧めします。
これがあることで、事業計画をスムーズに進められ、高いと思っていた壁もラクラク越えられます。
ここでは、その1段目について紹介したいと思います。
最初の1段目、『まずは計画に値するのか』を考える
アイデアをいきなり事業のカタチにするのは難しいものです(別記事:『アイデアをカタチにできない!?』参照)。
また、事業として進めるには、事業計画を立てると思いますが、これもいきなりやろうとすると大変です(こちらも、別記事:『事業計画書の構成』『事業計画書の種類と落とし穴』参照)。
そこで、まずは、思いついたアイデアが、事業というカタチになるのか、しても良いのか、の判断を先にやってしまうのが良いのです。
それができれば、うまくいくイメージができ、自信を持って進めることができ、自ずとまず目指すゴールも見えてきます。
下図のような、大きな一歩が小さくなるイメージです。
そして、思いついたアイデアが全て事業にできるとは限りません。
精査してみたら、いろんな理由でうまくいかないことが判明した、ということも多々あります。
いまのリソースでは実行できない、コストがかかりすぎてペイしない、そもそもそんなにニーズが無かった、などなど。
あれやこれや、やってみたあとで、『あ、やっぱりうまくいかない』と気づくと、それまで掛けた費用や手間、時間も無駄になりますね。
そうならないためにも、最低限の条件だけ揃えて、うまくいくのか、うまくいくためにはどんな条件をクリアしないといけないのか、を見つけるシミュレーションをしておきましょう。
1段目のつくりかた3ステップ
では、具体的にどうやって進めるのか。それは、次の3つのステップで構成されます。
① 断片的なアイデアの整理
まず、思いついたアイデアの要素をピックアップします。
何をやる(売る)か、のイメージから、それを、誰に?どこで?どうやって?誰に? というような要素を全部出します。
私がサポートしている場合は、下のような内容を出してもらうようにしています。
このときに、具体的な調査とか、まだそういうのは必要ありません。ザックリとしたイメージで大丈夫です。
② 足りない要素を補足し、全体像のイメージを作る
次は、それを実行することをイメージしてみます。
モノを仕入れて、作って(そういう工程があるなら)、宣伝して、販売して、、、 という流れを考えます。
その際に、最初のステップでピックアップした要素以外にも必要なこと、足りないこと、不完全なこと、などが出てきます。
それを補うのがこのステップです。
ただ、これは、思い込んでいることとか、自分では見えていないこと、などがあって、ひとりでやるのは難しい作業かもしれません。
ちょっと客観的に見ることができる人のアドバイスをもらえたらベターですね。
事業としてうまくいくイメージができるかどうか、は、なぜそれをやるのか? ということも含め、ひとつのストーリーになっているか、というのが大事です。
そうなっていない場合、
何かが足りない(見落としている)、
何かがおかしい(現実的ではない)、
そもそも事業としてスジが悪い(そのアイデアは事業にしても失敗する)、
などの問題があって、そのまま進めたら危険! ということだと思います。
キレイにストーリーができれば、うまくいくと確信できますし、関係者やお客さまにも伝わりやすくなります。
③ 数値を設定し、シミュレーションしてみる
流れがイメージできたら、そこに数字を設定してみましょう。
売値、仕入れの価格、その他かかる費用、などの金額的なことと、
仕入れたり、作ったり、販売したり、ということにかかる時間的なこと。
そして、月に、もしくは年に、どのくらいの売上と利益が欲しいか。
そういうことを設定したら、そこからシミュレーションです。
使える時間で動いて、商品を売った場合、設定した単価で、欲しい利益を出すには、それをいくつ売れば良いか、
そして、それが現実的か?(設定した時間でできる数か? それだけ売れるほどお客さんは存在してそうか?)
について検証します。
不確定な要素(変数)がたくさんあるので、それらをいろいろ変えてみて、現実的にいけそうな数字になるまで、シミュレーションを繰り返します。
いけそうな数字の設定が見つかったら、下のような収益計画が作れます。数値自体はザックリとしたものになりますが。
(この部分は、工夫とコツが必要で、簡単ではないと思うのですが、言葉で説明できないことなので、ここでは割愛します。
もちろん、私のサービスでは、このシミュレーションができるツールを作って提供しています。)
そこまでできたら、そのあとは、、、
シミュレーションができて、売上/利益が出せそうな設定が見つけられたら、その事業の成功イメージができた、ということです。
その時点で、事業としてちゃんと計画するかどうかの決断をしてください。
そして、決断したら、イメージした成功ルートが本当に現実的なのか、の検証です。
市場や競合などの調査と分析、ターゲットの絞り込み、戦略構築、、、 など、本格的にスタートですね。
このステップを踏むメリット
⚫︎ アイデアを事業として実施する場合の成功条件(目標売上/利益を達成するための価格・コストの設定/管理、必要なリソース、市場規模 など)がイメージできる。
材料費やその他の経費などを払って、利益を残すには、どの単価で何個売らないといけないか、というのが先にわかって、それが実行・実現できる確信が無いと、スタートするのは危険すぎますね。
なので、それがわかるようにしておく、というのは大事なことです。
⚫︎ シミュレーションツールを使って、変動する要素や条件などを変えてシミュレーションをすることで、状況の変化や取るべきリスクなどがイメージできる。
シミュレーションでは、成功する条件がわかるのと同時に、失敗する条件(状況)もわかります。
いろいろ数字を変えて試してみたら、どういうときに、どのくらいマイナスになるか、というのも見えてきます。
そうすると、事業をスタートする前に、どのくらいのリスクを想定しておけば良いか、などのリスクマネジメントもできることになります。
(リスクの考えかたについては、別記事:『リスクは避けるものじゃない!?』参照。)
⚫︎ 事業として計画、実行するかどうかの判断・決断がすぐにできる。
これが一番重要です。モヤモヤしたまま、不安なまま、では、やるかどうか、どうやったら良いか、もわからず、結局何も進められないまま、だったり、それじゃあダメだと、思い切ってやってみたら大失敗したり、、、
というおそれがあるので、それを解消・回避するために有効な手段です。
まとめ
- いきなりガッツリ事業計画を進めるのは危険。時間や費用、労力も無駄になる可能性が。
- いきなり計画の前に、最初の1段目を置く。
- 1段目のシミュレーションで、判断・決断がすぐにできるようになる。
このように、まずは最初にシミュレーションすることのお勧めと、そのやり方のご紹介をしました。
やってみたいけど、なかなかすぐに自分でできそうにないなぁ。
というかた、お気軽にご相談ください!
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