『時間がない』『忙しい』が口癖で、いつも目の前のことを捌くので精一杯。
そういう毎日をどこかで変えたい。けど、何をどうしたら良いのか…
そう考えているなら、まず、いまやっていることを把握しましょう。全体像を捉えるのです。そして、本当にやるべきことだけをやれるように、正しく優先順位をつけられるようになりませんか?
今回は、優先順位をつける方法と、そのときに注意することなどを解説します。
仕事の優先順位をつける前提
仕事(タスク)の優先度をつけるとき、期限が近いもの、緊急性の高いものばかりを優先してしまいがちです。
期限がまだ先のことだったり、長い時間をかけてちょっとずつやることがあったりしても、期限が近い仕事があとから入ってきたら、ついそっちを優先してしまい、やろうと思っていたことを後回しにすること、ありますよね。
そして、どんどんあとからくることを優先し続けて、気づいたら、ずっと前からやろうと思っていたことが、ずっと長いことできていない… ということはありませんか?
なぜ、そうなるかというと、仕事(タスク)の優先順位を決めるときに、緊急度(期限までの時間的余裕)だけを基準にしてしまっているからです。
なので、大事なことを後回しにしないためには、もう一つ重要な基準を意識しましょう。
それは、『重要度』です。
新しい事業プランを考える、とか、新規取引先を開拓する、とか、いますぐやらなくても困らないけど、ずっと事業を続けるなら、やっておくべきこと、それは重要度が高いこと、と言えます。
また、仕事に関係ない、自分のプライベートの用事や趣味なんかのことも、充実した人生を送るためには、すごく大事なことだと言えるでしょう。
だから、優先順位を決めるときには、この『重要度』と『緊急度』の2つを基準にして考えるのです。このとき、できるだけ『重要度』のほうを意識してみてください。つい『緊急度』に引っ張られてしまうので。
それを2つの軸として、やるべきことの優先度を“識別”するのです。
こんなイメージです。
優先順位の識別
『重要度』と『緊急度』の2つを基準にして優先度を識別する、ということを言いました。
次に、その識別の仕方について説明します。
1)3分間、手をつけてみる
まずは、3分間、その仕事に手をつけてみましょう。
そのときに、全体像をイメージします。具体的には、
【目的】何のためにこれをやるのか?
【対象】誰に向けてやるのか?
【体裁】どのようにやるのか?
【期限】いつまでにやるのか?
といったことを把握するのです。
3分間、というのは、あまり長く考えていると、識別するだけで時間が経ってしまい、逆に効率が悪いことになってしまうので、短い時間で判断することを習慣づけるためでもあります。
2)3分間で片づきそうなことは、そのまま片付ける
判断する3分間でやってしまえそうなことは、そのまま終わらせてしまいましょう。
メールの返信などは、すぐに終わらせて、あとに残さないほうが効率的でしょう。
3)3分間手をつけることで、実質的な作業内容や工数を把握する
重要度と緊急度を識別すると同時に、どんな作業が必要なのか、どのくらいの時間や手間がかかるのか、も把握するようにします。
これは、すぐにはできないかもしれませんが、意識して繰り返すことで、短時間でできるようになると思います。
こうやって、ひとつひとつの仕事(タスク)の重要度と緊急度を識別します。
ここで、必ず守るルールを決めておきます:
『識別できないうちは、優先順位をつけない』
識別できたら、優先順位付け
識別の作業を経て、やっとここで優先順位をつけます。その手順は、
1)識別した作業を書き出す
識別した内容を、まずはすべて書き出してみてください。箇条書きのような感じでも、メモでも、何でもかまいません。
2)マトリックスに分類
書き出した作業を、縦軸:重要度、横軸:緊急度 のマトリックスの4つ(+1)のゾーンに分類します(下図)。
3)全体のバランスを認識する
分類した仕事たちが、どのように分布しているか、を見てみましょう。
『緊急度』が高い右側ばっかりに仕事が偏っていませんか?
それだと、重要なことをやる機会が失われている、と言えます。
『重要度』をもっと意識するようにしましょう。
4)重要度が高い仕事を増やして、低い仕事を減らす。
いま、目の前にある仕事は、やらないといけないかもしれませんが、マトリックスのバランスを認識することで、今後、どのようにすれば良いか、がわかると思います。
緊急度が高くて、重要度も高い仕事は、もちろん優先すべきですが、そうじゃないこと(図の右下=緊急度は高いけど、重要度は低いこと)にあるものは、ムダと言えます。
意識して、『緊急度は低いけど、重要度が高いこと』を増やすようにしましょう。
そして、重要度が低いことは、できるだけ減らすようにしましょう。
特に、緊急度が高くても重要度が低いことは、減らす意識をしていないと、つい優先してやってしまいますので、注意してください。
とにかく、自分にとって重要かどうか、を常に意識して、重要度が低いことは減らして、無くしてしまうことができなくても、そこにかける時間や労力を最小限にすることを心がけましょう。
それを、具体的にどうやったら良いのか?については、別記事でお伝えします。
まとめ
- 優先順位を決める大前提:『重要度』と『緊急度』の2つを基準にして考える
- 最初に3分間手をつけて、『重要度』と『緊急度』を識別する
- 識別できないうちは、優先順位をつけない
- 識別したタスクを、マトリックスに配置する
- 緊急度は低くても重要度が高いことを増やし、重要度が低いことは減らす
今回は、優先順位をつけるところまでを解説しました。
もちろん、それだけでは仕事は最適化できませんね。これは下ごしらえのようなものです。ここから、作業を効率化、高速化、していくことで、最適な状態にします。
そういった、優先順位をつけた仕事を、どう処理していくか、優先度の低い仕事をどう減らしていくか、などについては、別の記事で紹介いたします。
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