『続けていること』があるだけで、人はブレずにいられる

「何か成果を出すには、とにかく行動を」

そんな言葉をよく耳にします。

でも実際には、『行動できない』ことって、誰にでもあるんですよね。

やろうと思っても、手が止まってしまう。

考えすぎて、どこから始めればいいのかわからない。

さらには、情報が多すぎて、どれを選べばいいのか、判断がつかない。

そんなとき、人は自信をなくし、迷い、焦り、そして疲れてしまいます。

でも、ふと気づくことがあります。

「そういえば、自分にはこれがあったな」

と。

続けていることが、何かひとつでもあると、不思議と落ち着くんです。

“続けていること”があるだけで、人は『戻る場所』を持てる。

揺れ動くときでも、そこに戻ると、また少しずつ整ってくる。

今日はそんな話をしたいと思います。

目次

1. 『続けていること』とは、どんなことか

ここでいう『続けていること』とは、

毎日欠かさず何かをやる、というような厳密な習慣とは違います。

・難しいことじゃなくてもいい

・毎日じゃなくてもいい

・決まった分量じゃなくてもいい

・成果や評価につながらなくてもいい

たとえば──

・月に数回だけど、もう何年も続いている筋トレ。

・空いた時間があるとしている読書

・気が向いたときだけ書いている日記。

・朝、気がついたときにやる掃除。

そんな『自分だけの営み』が、

知らないうちに、自分の中に“根っこ”のように残っていく。

他人の評価を得るためじゃない。

誰に言われたわけでもない。

自分の内側から始まり、自分のために続いていること。

けっして、義務感が伴う、ノルマになるようなことじゃなくて、気づいたらもうずっと続いているなぁ。というようなこと。

それが、『続けていること』だと思うのです。

2. なぜ、『続けていること』が大事なのか

たとえば、気持ちが沈んで動けなくなったとき。

大きな判断を迫られ、正解がわからなくなったとき。

あるいは、自分の軸が見えなくなって迷ってしまったとき。

そんなとき、今までやってきた『続いていること』に目を向けると、

『ゼロから』じゃなく、『地続きの場所』から、考え始めることができます。

“続いていることがある”というだけで、いろんなことに挑戦する際の自信にもつながります。

また、情報やノウハウがあふれる中で、

「どれが正しいのか」がわからなくなることがあります。

そんなときにも、続けてきたものが、“自分の感覚のものさし” になってくれるんです。

自分にとって大事なものを、大事にしてきたという事実

それが、自分の“判断”の基準になります。

続けてきたことには、自分で意識をしていなくても、必ず何らかの理由があります。

それが、

行動のための“原動力”であり、

選択のための“軸”であり、

落ち込んだときの“よりどころ”にもなります。

だから私は、成果よりも、

まず『続いていることがある』ことに注目するようにしています。

3. 私の場合

私自身にも、続けていることがいくつかあります。

たとえば、神棚に水を供え、手を合わせること。

ランニングや筋トレなどの体を動かすこと。

気分が乗ったときだけでも、日々を言葉にして記録すること。

ランニングや筋トレなんかは、かなり不定期ではありますが、もう10年以上続いているものです。

始めた頃は、結構毎日に近いくらい走っていましたが、そのペースは続かないので、不定期で良いことにしました。毎日◯km、とか決めず、ちょっとだけ走る日もあれば、遠くまで行く日もあり、1週間ぜんぜんやらないこともあります。それでも、またふと戻ります。

そんなペースで、もう何年も続いてきました。

ノルマにしないことが、続ける秘訣かもしれません。ノルマを決めると、それを達成できなかったときの罪悪感が大きく、結局、なかったことにしてしまうからです。

そして、大きな成果があるわけでもありません。もともと結果を求めていないので。

でも、迷ったとき、心が沈んだとき、ふとこれらを思い出すと、

「ああ、自分にはこれがある」と思えて、呼吸が整うんです。

また、たとえば松下幸之助氏の話。

彼は経営者としての意思決定を迫られる場面でも、

「毎日祈る」「毎日掃除をする」など、日々の小さな習慣をとても大切にしていたそうです。

その『決まった営み』があるからこそ、

どんなに大きな判断にもブレずに向き合えたのかもしれません。

4. まとめ

『何かを成し遂げる』ことも大事ですが、いきなりそれは難しいでしょう。

それよりまず、

『何かを続けている』という状態のほうが、

人を静かに、確かに強くすると思います。

どんなに情報があふれても、

どんなに不安や焦りに呑まれそうになっても、

自分にとっての“根っこ”があるだけで、

また、そこに立ち戻ることができる。

それは、小さなことかもしれません。

他人に言うまでもない、地味なことかもしれません。

でも、たとえ誰にも気づかれなくても、

その『続いていること』が、あなたの軸、根っこになっていくのです。

だからこそ、私は今、改めて自分に問いかけています。

「自分にとって、ちゃんと“根を張っていること”はあるか?」

そして、この記事を読んでくださったあなたにも、

そっと問いかけてみたいと思います。

「あなたの“根っこ”は、どこにありますか?」

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