アイデアをカタチにできない!?

 新商品や新規事業アイデアは思いつくけど、何から手をつけて良いかわからず、結局何もできない、とか、いつも思いつきでやってしまって途中で挫折する、とか、とにかく成果が出るところまでたどりつけない、そんな経験はありませんか?


 思いついたことがどんなに画期的なことであっても、やりかたがマズかったり、行き当たりばったりで進めたりすれば、うまく行かず中途半端に終わってしまうこともあるでしょう。

 まず思いついたら、それをカタチにするまでにやらないといけないこと、考えておかないといけないことはたくさんあります。

それらを順序立ててクリアしていけるように、自分なりの手順として決めておけば、見切り発車で初めて中途半端な結果で終えてしまうことも少なくなると思います。
 

 そこで、これからその一例を紹介します。

(実際にはもっと深堀りしたり、いろんな手法を組み合わせたりして、より複雑な方法をとる場合が多いのですが、ここではそのあたりのややこしいことは割愛して、考え方の手順をシンプルに紹介します。)

目次

イメージの明確化

 アイデアを商品化することを考えるときに使う手法として一般的なのは、『4P分析』です。

これは、商品・サービスにまつわる「Product(商品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(販売促進)」の、4つの頭文字をとったマーケティング手法です。

① Product (商品):何を売るのか
 まずは商品・サービスのコンセプトを考えるところからはじめましょう。


「ターゲット像(誰に使ってもらうの?)」


「利用シーン(いつ、どこで、どう使われるの?)」


「顧客ベネフィット(その商品・サービスの主な価値は?)」


といったことを考え、コンセプトを明確にしていき、方向性を具体化させていきます。

② Price(価格):いくらで売るのか
 価格設定については、大まかに2つの方向からのアプローチがあると思います。

ザックリ言うと、「いくらで売りたいか」と、「いくらなら売れるか」という2方向です。

「いくらで売りたいか」については、コストと利益を把握できれば設定できますね。

ですが、それをそのまま販売価格にして良いか、というと、そうとは限りませんね。

「いくらなら売れるか」についても確認しておく必要があります。

それは、一般的にどのくらいの価格で買いたいと思われているか(市場価格)、同じような商品・サービスを提供している他社はいくらで販売しているのか(競合価格)などです。

 また、商品・サービスが提供するベネフィット(価値)と価格とのバランスも考えるべきですね。

「コスパ」という言葉を良く聞くようになりましたが、ユーザーは費用対効果に関しては敏感なものです。

「いくらなら売れるか」を見つけるのはかなり難しいと思いますが、できる限り調査して想定しておきたいところです。


 そして、これら2方向から導かれた結果を総合して、販売価格を決定します。

③ Place(流通):どこで売るのか
 商品・サービスをユーザーに届ける方法を考えましょう。売る場所は、路面店か、ショッピングモールか、ECサイトか、など。

また、直接販売するのか、卸売業者や小売業者などを介して販売するのか、さらにそれらは1箇所なのか、広く複数のところで買えるようにするのか、などもイメージしてみてください。


 このときに、どうすれば、ユーザーのメリットを最大化できるのか、価値を最大限伝えることができるのか、という視点で考えてみてください。

④ Promotion(販売促進):どうやって売るのか
商品をどうやってターゲットに認知してもらうか、ということを考えます。一般的な方法としては、


広告:不特定多数の消費者にアピール。雑誌広告、インターネット広告やテレビCMなど。
販売促進:サンプルの配布活動やイベント開催など。
・:対面で顧客に営業活動をする方法。
パブリシティ:メディアに取材され、「報道」というカタチで広めてもらう方法。
クチコミ:インターネット上のSNSなどを使って、消費者のクチコミにより広める方法。


などがあります。

どういう方法が良いのか、より効果的なのかを考えてやり方を決めてください。


そして、これら4つは互いにつながり合っているので、4つ全部に一貫性がある必要があります。

環境分析

次に、自分や周囲の環境について分析します。

① 自己(自社)分析
 なぜ自分がこれをやるのか、自分がやることの意義、メリットなどを考えます。


そのためには、まず自分の強みや弱みなどを考えてみてください。いわゆる「SWOT分析」です。SWOT分析については、ほかにも詳しく説明してくれているサイトはたくさんあるので、ここでは簡単な紹介にとどめます。

② 市場(顧客)分析
 提供する商品やサービスのターゲットがどのくらいいるのか、を調べます。

活動するエリアにターゲット層(年齢、性別など)がどのくらい存在するのか、さらに、ターゲットの消費傾向や、流行などから、市場が成長・拡大する可能性があるのか、なども調べます。

③ 他者(競合)分析
 ターゲット層やエリアに、同じような商品・サービスを提供する人(企業)はどのくらい居るのか、いくらくらいで販売しているのか、など、競合になりそうな相手の情報を調べます。

目標設定

 具体的には、商品・サービスを、いつまでに(期間)、いくつ(数量)、いくらで(価格)販売し、その期間/期限にどのくらいの売上と利益を達成するのか、を考えます。

(目標設定のやり方・考え方については、別記事:『目標や計画はどうやって立てるのか?』を参照)

戦略と計画の策定

 分析した結果を踏まえて、設定した目標を達成するために、どうやって販売するか、どのように競合と差別化するか、などの戦略を立てます。


 先にご紹介したSWOT分析の内容を組み合わせた、「クロスSWOT」という方法で戦略を考えるのがわかりやすいと思います。

 そして、戦略を実行するための具体的な活動計画を立てます。活動計画は、いつ(いつまでに)やるのか、という時間(期限)を必ず決めておきましょう。

実行

 あとは、立てた計画に従って実際にやってみましょう。

そして、やってみた結果が、最初に立てた想定や計画と一致しているのか、離れているのか、を定期的(1ヶ月ごとなど)にチェックしてみてください。

大きく離れていたら、最初の想定・設定に問題があるのかもしれないので、最初から見直してみます。この『見直し』が重要ですね。


それを繰り返して目標の達成を目指します。

まとめ

・ 商品・サービスを明確にする(4P分析)
・ 自分ついて調べる(SWOT分析)
・ 周りの環境についても調べる(市場/競合分析)
・ 売上/利益目標を決める
・ 戦略と行動計画を立てる

 これら一連の作業が毎回できることを身につけられれば、途中で挫折することも少なくなると思います。


最初からうまくできないとは思いますが、何回もトライしていくうちに、自分に合ったやり方が身についてくると思います。

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