事業にはストーリーが必要!

ここ数年、いろんな事業者のかたと一緒に事業計画を立てたり、
計画書の作成のお手伝いをしたりしています。

計画の際、まず最初に、
新しい事業の構想や、
これからの事業展開についての展望などをお聞きします。

話を聞いていて、内容がスッと入ってくるときと、
あまりシックリこないときがあります。

それはなぜなんだろう? 
と、考えてみたところ、
スジの良い事業(計画)には、
しっかりしたストーリーがある、ということに気づきました。

 ここでは、

事業にとってのストーリーとは? 
ということについてご紹介します。

目次

ストーリー とは

 事業における、『ストーリーがある』とは、
これまでやってきたことから、これからやろうとすることまでが、
一本の線で繋がっているイメージです。

スジの良い事業の場合、
これまで、どういう想いや信念で、どういう活動をしてきたか、
が良くわかり、そしてその流れで、
なぜいまからこのことをやりたいのか、というのがうまく理解できます。

この人がこのことをやる必然性、
みたいなものが抵抗なく感じ取れます。

本当に、この人が主人公のドラマや映画が一本作れそうな気がします。

 そういう、
過去から未来への流れを、一本の線で無理なく繋がるイメージができることを、
『ストーリーがある』としています。

ストーリーの必要性

 逆に、スジの悪い事業の場合、
どこかつながりが悪く、ギクシャクしています。

え?なんで急にそうなるの? 
みたいな不自然さが感じられます。

そんな場合、
やっぱりどこか無理が生じている場合がほとんどです。

儲かる、とそそのかされて急にやろうとした、
とか、
融資や補助金を取るために無理やり事業を考えてみた、とか。

そういう事業は、
事業者自身に信念も覚悟もない場合が多く、
挫折する可能性が高いですし、
企画自体が破綻していることも少なくありません。

もちろん、事業は、やって見ないとわからない部分もあり、
常に順風満帆で進められるようなことは有り得ません。

なので、どんな事業でも、
必ず失敗や困難に直面する場面はありますが、
そのときに、ストーリーがしっかりしていると、なんとかできると信じて乗り越えられます。

ストーリー的にいうと、そういう困難があればあるほど、後の成功がドラマチックになりそうで、
あとで回収するための伏線になる、とも思えるかもしれませんね。

また、行き先、目標がしっかりしていることで、
途中で挫折したり、やることがブレたりすることも少なくなります。

したがって、事業を計画する段階でストーリーを感じられるかどうか、
というのが非常に大事だと考えています。

ストーリーの効果①

 ストーリーをしっかり持つことは、
自分自身だけでなく、それを周囲に伝えることによって、ブランドイメージも確立できます。

ストーリーがあると、
扱う商品だけでなく、それができたバックグラウンドや歴史なんかにも興味を持ってもらえます。

そして、そのストーリーに共感を得たら、
商品そのものだけではない魅力を感じてもらえることができます。

すなわち、
ファンになってもらうことができ、
同じような商品を扱う競合との差別化を達成できます。

そうすると、ストーリーが自然と浸透していき、
それがブランドイメージとして定着します。

また、同じようにストーリーに共感してもらいやすくなると、応援したい!という人も現れるはずです。

なので、必要な融資や投資を受けられる、など、周囲の協力を得やすくなることも考えられます。

ストーリーの効果②

そして、ストーリーの効果は、顧客など外部の存在だけでなく、内部に対しても発揮されます。

事業ですから、社長1人でできることではないでしょう。

当然、社員、部下、など、複数のスタッフが協力し合って進めることなので、共通の理解と意識が必要です。

このとき、ストーリーがしっかりしていると、
それをちゃんと共有でき、みんなの共感が得られている状態を作れます。

その場合、
なぜそれに自分が関わるのか、
という意義と、関わって一緒に成功を見たい!
という意欲を、同じように持ったメンバーでチームが構成されます。

そうなると、一体感も高まり、あまり細かい説明をしなくても、自分の役割を理解して動ける機能的なチームができ、事業の成功率も高まるでしょう。

まとめ

  • 事業には『ストーリー』が必要
  • ストーリーのある事業は、過去から未来まで、無理なく一本の線でつながるイメージができる
  • ストーリー効果① 顧客や関係者とのエンゲージメントが高まり、ブランドイメージを確立できる
  • ストーリー効果② 内部のチームの一体感やモチベーションを高め、共通の目標に向かってブレない展開ができる

 今回は、事業には、ストーリーが必要、ということを紹介しました。

これまで、偉大な成功者の成功事例を見ても、必ずそこにストーリーがあると思います。

なので、あなたもこれから事業を考えるとき、そこにストーリーがあるのか、を意識し、素敵なストーリーを創り出す気持ちで考えてみてはいかがでしょうか?

そして、ストーリーがイメージできたら、その事業を、どううまく成功させるのか、シミュレーションしてみましょう!
それについては、別記事:「成功事業シミュレーションの手引き【準備編】」で紹介しています。

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