「やりたいことはあるけれど、なんだか進まない」
「構想が浮かんでは消えて、カタチにならない」
そんな声をよく聞きます。
よくよく話を聞いてみると、その背景には、
「でも、これは実現できるんだろうか」
「リスクが高いかも」
「やっぱり無理かもしれない」
そんな“現実的な不安”が、最初の段階から顔を出していることが多いのです。
これは、“構想”のフェーズ(段階)でよく起きることです。
以前ご紹介した「構想→判断→決断」の3つのフェーズで考えると、
この“構想段階”では、まだ判断や決断はしなくてよいのです。
それよりもまず、素直に
「こうなったらいいな」「こんなことをやってみたい」
という気持ちを広げることが、構想の第一歩になります。
そして、構想段階では、できるだけ広げておいたほうが良いとも言えます。
1. 『現実』よりも、『願望』や『違和感』から始める
多くの人が、最初から“現実的に考えすぎる”ことで、構想の芽を摘んでしまいます。
「実現できそうかな」
「失敗したらどうしよう」
「周りから反対されないか」
「そんなことやってる場合じゃない」
そんな思考が、最初の自由な発想を止めてしまうのです。
構想フェーズでは、判断や決断を急がなくて大丈夫。
まずは、制限を外して、やってみたいこと、気になること、違和感のあることを自由に出してみる。
ここでは、“可能かどうか”よりも、“やりたいかどうか”を大切にしてみてください。
なぜなら、制限をかけるのは、その次の『判断』フェーズでできるから。
回収や調整は、あとからいくらでもできます。
だからこそ、構想の入り口で選択肢を狭めてしまうのは、もったいないのです。
2. 素直な想いが、構想を動かす
ある経営者からの相談があったときです。
「これ、ちょっと言いづらいんですけど…」
と前置きしながら、とあるアイデアを口にしました。
たしかに、突飛に聞こえるかもしれない内容でしたが、
そこにはその人なりの背景や想いがありました。
私はこう言いました。
「それ、いいと思いますよ。
実現できるかどうかはあとで考えるとして、
まずは“やりたい”って思ったんですよね?」
そこから、その方の表情がぱっと明るくなり、
「だったら、これもやってみたいと思ってたんです」
と、次々にアイデアが出てきました。
人は、“できるかどうか”を脇に置くことで、
ようやく自分の“願望”や“違和感”に向き合えるようになります。
それを言語化できるようになると、構想は自然と動き出します。
できるかどうか、は、あとで判断する。
場合によっては、やってみてから考える、でも良い場合もあります。
3. 自分自身も、“現実”から始めていたら動けなかった
私自身もそうでした。
「今のスキルでこれができるのか?」
「いまさら遅くないか?」
「収益化できるか?」
そんなことばかりを考えていた時期には、なかなか一歩目が踏み出せませんでした。
でも、あるとき、
「いますぐは無理でも、実現できたら面白いな」
「この違和感、ずっと持ち続けてるな」
そんな気持ちに素直になって、できるかどうか、ばかり気にしていること自体に違和感を感じた瞬間がありました。
そこで、そういうことを抜きにして考えてみたら、一つひとつの構想が、実体を伴って見えてくる気がしたのです。
最初の段階では、思い切って制限を外して、自分の気持ちだけに忠実に考えてみる。
それが、自分の“本音”にたどり着く一番の近道だったと、今では思っています。
4. 構想フェーズでは、“できるかどうか”を脇に置く
“現実的な判断”や“実行の計画”は、あとでいくらでもできます。
むしろ、それを先にしてしまうと、本当にやりたかったことが見えなくなります。
だからこそ、構想フェーズではこう問いかけてみてください。
「できるかどうか」じゃなくて、
「本当にやってみたいのは何だろう?」
「これは、なぜ私の中にずっとあるんだろう?」
「もしかしたら、こうなったらいいな」
と思える未来は?
『判断』や『決断』は、また次のフェーズで一緒に考えればいい。
まずは、思いのままに広げてみる。
あなたの中に眠っている“本当の声”を、制限なしで聞いてみてください。
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